2025.10.29-30 地域探究合同フィールドワーク

地域振興や地域政策に興味を持つ生徒を募り、みなかみ町におけるフィールドワークを実施しました。現地で活動されている方のお話をうかがったり、実地体験をしたりする中で、地域の抱える課題を直視することができ、地域振興への具体的な視座や知見を身につけることができました。
なお、今回のフィールドワークでは、「一般社団法人みなかみ町体験旅行」および「みなかみ町企画課」のご担当者様のご協力のもと、実施することができました。厚く御礼申し上げます。

【生徒の感想①】
みなかみ町で地域のために取り組む方々のお話を実際に聴き、「地域活性化」について深く考えさせられ、その言葉のイメージが大きく変化した。今までは「地域を元気にする」といったざっくりとしたイメージしかなかったが、この二日間で「地域活性化」とは「地域を持続していくため、その地域の人々が協力して取り組むこと」というイメージに変わった。みなかみ町では現在、人口減少による過疎化が進み、温泉街などでは廃墟の増加も課題になる中で、移住者・地域住民・行政のそれぞれの立場から真剣に課題に取り組み、それぞれの考え方を生かした解決策がとられている点が印象的だった。地域住民の方々がイベント開催などで地域を盛り上げ、移住者は地域住民と協力しながら移住者から見たみなかみ町の魅力を発信し、行政はそうした取り組みの支援や行政にしかできない大きな取り組み(廃墟の復活や企業誘致など)をしており、うまく役割分担が出来ていると感じた。それぞれの視点から「自分たちにできることは何か」を深く考え、実際に行動に移していることに感銘を受けた。

【生徒の感想②】
地域課題の解決のために、課題を観光客や移住者に見せないようにするのではなく、あえてオープンにしていることに驚いた。そうすることでそれを観光資源として活用するという考え方も生まれていた。どの人にも共通していたことは、みなかみが好きで、みなかみのことを良くしようと考えていることであった。赤ちゃんに木のおもちゃをプレゼントする事業も行われていて、町全体を活性化するには地域の人にも地域の魅力を知ってもらうことが必要であり、そうした取り組みが地域を次世代へ繋げていく方法だと感じた。

【生徒の感想③】
私が一番印象に残っていることは、「逆転の発想」という言葉でした。今までは、人気の自治体の真似をしていけばいいと思っていたが、そうではなく人気な自治体にはない魅力は何なのか、これを考えられるようになりました。また、数字を追わないなど、人によって課題解決の方針は違うが、地域振興という目標は同じなため、さまざまな人の考えを共有する大切さに気づかされました。この二日間でお話しをしてくださった方々は、自分の信じる道を貫いて、目標まで走り抜けていてとても素敵だなと思いました。私も自分の考えを曲げずに探究活動を頑張りたいと思います。二日間、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。